>まなさんへさて、凍結胚をいくつ戻すか?ということですが、凍結胚に限らず、胚移植の時に戻す胚の数の考え方について説明します。
言い換えると、胚移植の数を増やして1回あたりの妊娠率を高くする方法と、胚移植自体の回数を増やす方法。どちらが見込みが高くなるか?ということですよね。
私としては、胚移植を2個行っても構わないのであれば、妊娠見込みの低い胚移植をたくさん行うよりも、妊娠見込みの高い胚移植を1回行う方をお勧めすることが多いですかねー・・・。例えば、幸町の妊娠率で置き換えてみると、胚移植1個の時の妊娠率は約20-30%前後、2個だと40-50%前後だと考えると、妊娠率30%の胚移植を2回行うよりも、妊娠率50%の胚移植を1回行う方をお勧めすることになります。
一方、ご本人の希望や、胚の状態によっては1個で胚移植をお勧めすることもあります。
具体的には、ご本人が双子は絶対に希望していない場合や、胚の状況がもの凄く良好で、1個の胚移植でも十分高い妊娠率が期待できる場合(2つ胚移植したら双子の可能性がかなり高くなりそうな場合)は、1個の胚移植することをお勧めします。
特にそういった希望はなく、双子になっても構わないので、できるだけ妊娠率を高めたい場合は、2個の胚移植をお勧めします。
ただし、基本的に病院側としては、双子は避けたいのが本音です。妊娠管理も三つ子ほど大変ではないとは言っても、やはり単胎妊娠よりはリスクがありますから。でも、妊娠率をを考えると、一概にそうとも言っていられないのも事実。胚がどのくらい妊娠の見込みが高いのか?で胚の数を決定する必要があります。
まなさんが私に心当たりのある方だとすると、採卵数は多かったのに、桑実胚に到達した胚の数が少なったと思います。凍結した胚は4日目で桑実胚に到達していますが、全体的に見ると、胚の質はすごく良好とは言えないです。1個ずつ凍結としたのは、ご本人が希望したということでしたので、どうしても双子になると困るからだろうと考えていたんですが、一概にそうでもなかった様ですね。2つ戻すと1個は卵管に押しやられて・・・ってことはないので、あまり関係ないです。押しやられるっていうよりは、胚が勝手に遊びに行ってるんじゃないかと思うんですが・・・。この辺は未だに解答が得られていないとこですね。
なので、凍結前の段階で、いくつ胚移植するのがいいか?ってことであれば通常は2個の胚移植をお勧めしますが、既に胚は1個ずつ凍結しているので、まずは1個解凍した後、胚の状況が良好で、妊娠を期待できる状況ならそのまま1個の胚移植で、tryしてみるのがいいのでは?どちらにせよ、解凍後の胚の状況が良くなければ、残りの1個を追加解凍することになりますから。桑実胚に到達している胚なので、解凍後の状況が良ければ1個でも妊娠を期待することは出来ると思います。