hMGは、メーカーや薬の種類によってFSH(卵胞を育てるホルモン)とLH(排卵を促すホルモン)の含有比が違います。LHの含有比によって薬の効果が違うので、それぞれ使い分ける必要があります。
例えば、hMG「日研」300単位と書いてある場合、300単位はFSHの含有量を表しています。
hMG「日研」は、FSH:LHが1:0.05(だっけ(・_・?)?ウロ覚えなので失礼(^_^ゞ)、パーゴグリーンはFSH:LHが1:1、ヒュメゴンは単位量によって各比が違っていて、ヒュメゴン75単位はFSH:LHが1:1、ヒュメゴン100単位は1:0.016(だっけ?)、ヒュメゴン150単位は3:1と、同じメーカーの同じ名前なのに、単位が違うと薬の効果が全然違います。フェルティノームPは、LH含有量が極めて低く、1:0.000*(くらい?)で、それまで使用されていたhMGに比べて非常に純度が高い薬という謳い文句でした。
それから今年になってフォリスチムが発売されましたが、これはhMGとは全く違い、LHを一切含有していない、本当のpureFSHです。hMGは尿中のFSHと同じ活性を持つホルモン(FSHそのものではないことに注目!)を分離、精製している薬なのに対して、フォリスチムはヒトの体内で分泌されるホルモンと全く同じモノが薬として開発されたもの(リコンビナント製剤といいます)。hMGでは全然反応しない、卵の質が悪い方でもフォリスチムを使うと良い結果が得られる理由は、この違いのためです。
hMGは、尿から精製される薬であるという点で、製造中止となっている薬が次々に出てきています。いずれはフォリスチムのようなリコンビナント製剤に入れ替わってしまうのでしょうね。
余談ですが、同じLH含有比なのだから、ジェネリックの安い薬を使ってくれればいいのに、なぜこの薬を?ってことありませんか?これは、メーカーによって何となく薬の安定度が違うことがあります(かなり気のせいのことも・・・(;^_^A))同じ300単位でも、投与後300単位分の仕事をする薬としない薬があるというと解りやすいでしょうか。体外受精は不備を予め排除して、できるだけ万全の体制で行いたい治療なので、コストよりもこれまでの経験を重視して、使用感のよい薬剤を使う傾向があります。新しい薬を導入するときは、かなり神経を使いますね。ウチの先生は石橋を叩いて、叩いて、叩いて、もうすぐ崩れるんじゃない┐(´〜`;)┌?って頃にやっと導入するタイプ。後ろから、石橋落としたろか!!って思ってたりしてフフフ(  ̄ー ̄)y-'~~~
基本的な考え方としては、LHの含有比が高い薬の方が効き目の強い薬です。それから、卵巣刺激の方法としては、卵胞発育の前半はLHは必要なくて、後半に卵胞がぐぐっと大きくなる時期にLHが必要になると考えられています。前半にLH含有比の低い薬を、後半に高い薬に変更するのはそういう理由があります。
ただし、元々のホルモン基礎値でLHが低い方は、最初からLHの含有比の高い薬を選んだり、アンタゴニストを使い始めると強い薬に変えたり。この辺はかなりカスタマイズを要する部分なので、一概には言えません。教科書的なセオリーに合わせて、その人に合わせて調節するのが最も難しいところで、ここが医師の腕の見せ所といった感じですね。
前回までのお話でも長々と書いてますが、基本的には卵巣刺激ってとても難しいです。使う注射も前述のように様々、場合によっては卵巣過剰刺激症候群のような症状を発症することもあります。その方にとって一番良い卵巣刺激法はどの方法か?っていうのを見極めないと卵はヨレヨレ、妊娠は遠のくばかりで、お金と精神的苦痛ばかりがのし掛かって来ます。体外受精やってます♪って看板を掲げていても、ホントの所、どのくらいの技術があるのかって判りませんよね。実際に体外受精をやるぞ!って決めたら、できるだけ経験豊富な施設で治療するべきです。施設の見分け方の1つとしては、年間の症例件数と卵巣刺激中にホルモン検査をこまめに行うかどうか?全くまたはほとんど行わないのは、ちょっと怪しい・・・かな(=_=;)。
ご参考までに・・・(^o^)/~~
>>やまうにさん
前述の通り、日研はかなりFSHのみに近い薬、hMGフジは、FSH:LHが3:1のものと1:0.005(確かそのくらい)がありますが、日研から変更するくらいなので、3:1に変更したのかな?(先生に聞くしかありませんが・・・)なので、反応性に合わせて変更してみたのでは?これでまだ発育が遅いようなら1:1の薬に変えるのかもしれませんね♪
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