培養士のひとりごと
府中市幸町の体外受精専門クリニックの内側をちょっぴり紹介するページです

卵巣刺激について(アンタゴニスト周期)

こんにちは 明日から雨だそうですね〜。
一雨ごとに寒くなってくんですかねぇ(>o<”)
皆さん、風邪なんて引かないように気をつけてくださいね。


前回はアゴニスト周期についてのお話でした。
今回はアンタゴニスト周期について説明しますね。


だんだん話が難しくなっていくような・・・。
判りにくいところは指摘してくださると助かります(^-^)/~~


>> くるみのみさん、間に合いました!?(;^_^A
------------------------------------------------------------
GnRHアンタゴニストいうのは、アゴニストの逆。
つまり脳下垂体に作用して直接LHやFSHのホルモンを止める薬です。
アゴニストの場合はホルモンを止めるために薬を長く使い続けないといけないのですが、アンタゴニストは止めたいときに投与するだけでOK d(^-^)!という非常に便利で有効な薬です。


子宮内膜症のお薬を上手く体外受精に転用したアゴニストに対して、アンタゴニストは、体外受精を目的に開発された薬です。海外では2000年より承認され、一般的に使用される薬となりましたが、日本では毎回承認を見送られ、関係者はそのたびにガッカリ(>_<;)。
これまでは個人輸入という形で使用するしかなかったのですが、それが今年、やっと認可が通り、9/20から国内販売が開始されましたヽ(^◇^*)/。
承認が通っていない薬だと説明すると、それだけで怪しい薬を使うんじゃないかと疑わしい目( -゛-)で見られることもしばしばだったので、個人的にもホッとしています(*^_^*)。


アンタゴニスト周期は、一般的には自然周期と呼ばれることが多いです。
普段の月経周期で卵胞が育つタイミングで体外受精をやっちゃお♪という発想ですね。
この際にたくさん卵が必要なら強い刺激を、1-2個の卵を目的にするなら軽い刺激を、と選択することができます。
また、薬の使い方も、飲み薬を使う方法、注射を使う方法、これを併用する方法・・・などなど。卵巣の反応性の良過ぎる方にはマイルドな刺激を、卵巣機能が悪い方には強い刺激をと、卵巣の反応性に合わせて強弱を付けることができ、様々なカスタマイズが可能です。
月経開始に合わせて、2-5日目頃から卵巣刺激を開始するのが多いのかな。
基本的にLong法のように先に体外受精の日程を決めることができないので、卵胞がちょうど良く育ったら採卵が決定!ということになります。病院によってですが、診察が毎日だったり、数日毎だったり、この辺は多少の差がありますね。予定が立たないので、フルタイムのお仕事してる方はちょっと大変です(=_=;)・・・。


前回書きましたが、以前は体外受精というと、Long法しか選択肢がありませんでした。
つまり、予めホルモンを止める調節周期ですね。それと比較して、特に調節が必要ない普段の周期という意味で、自然周期ってネーミングになったようです。「自然」という名前が身体への負担が軽そうに感じますが、実際には注射を使う場合も(;´・`)>。
施設によって自然周期の意味が違うことがあるので、ここがややこしいところです。
全く排卵誘発剤を使わないのを自然周期といっていたり、幸町のようにアゴニスト周期と区別するためにアンタゴニスト周期のことを自然周期といったり、施設によってまちまちです。
現在治療中の方や転院を検討している方は、その病院の自然周期っていうのは、実際どんな周期なのか、を確認することが大事ですね。


次回へ続きます・・・ε=ε=ε=┌| ∵|┘

テーマ:不妊 - ジャンル:結婚・家庭生活

コメント

いつも、わかりやすい説明をありがとうございます。


アンタゴニストって身体に優しそうですね!
だけど私はフルタイムで働いているので注射は大変です。(><)
今までは点鼻だったので排卵しちゃわないかな〜という心配はあまりないようでしたがアンタゴニストだと、どうなんでしょう?


注射が始まってみないとフォリスチムが合うか合わないかわからないけれど
うまくいくことを願って頑張ります♪
【2006/10/23 22:45】 URL | くるみのみ #QfKedVKo[ 編集]
はじめまして、失礼します。
次回の採卵がアンタゴニスト法なのですが、
知識もないし不安でネット検索をしていてたどりつきました。

新しい薬がいろいろと認可され、
アンタゴニストとフォリスチムを病院からは提案されたのですが、
以前の採卵(29個→うち24個が受精)やたまごの質などから
アンタゴニストだけを選ばせてもらい来月臨もうと思っています。

私の病院ではアンタゴニストを使う時はhCGは使用しないのですが
それは特別変わったことではないのでしょうか?
ブログのお友達などでアンタゴニスト使用でも
採卵直前のhCGをしている方が多いので不安に思っています。
病院の方針や体質に合わせてのことなのだとは思うのですが、認可されたばかりの薬なもので情報が乏しくこれも不安材料になっていました。

OHSSの経緯があってのアンタゴニスト周期なので、それだけでも回避できればよいな〜と思っています。
【2006/10/25 16:30】 URL | ゆめこ #-[ 編集]
こんばんは  お返事、遅れ気味でゴメンナサイ。


>>くるみのみさん
お仕事してる方だと、アンタゴニスト周期は卵巣刺激の後半は通院が多くなると思います。
幸町でも、また明日来て下さいってことが2-3日続くこともあります。
卵巣刺激が始まったら、前半から指示されたとおりに通院のためにお休みを取ると、後半の一番大事なときに、会社の皆さんの目が痛くて診察受けられない・・・(>_<)なんてことになる方もいるので、お仕事のお休みの余力を後半に残しておいた方がいいですよ。
フェルティノームやフォリスチムのようにFSHの純度の高い薬は皮下注射でもいいみたいです。筋肉注射よりも痛くないだろうと思っていたんですが、幸町では患者さんが皮下の方が痛いというので、結局、筋注で統一しました。アレルギーは少ないので、ヒュメゴンなどの様に打ったところが赤く腫れて痛いってこともないと思います。
通院大変でしょうが、頑張って下さいね。


>>ゆめこさん
OHSS大変でしたね。お腹、苦しかったでしょう?卵巣刺激の調節が難しい方なんですね。
アンタゴニストだけを選択ということは、飲み薬や注射を何も使わないでということですか?
そうすると、普段の排卵通りだとすると1-2個の卵で体外受精ということになりますから、卵がない、受精しないなどによって胚移植まで辿り着く可能性がやや低くなることを考慮してということになりますね。
体外受精が決定すると、採卵2日前にGnRHアナログかhCGで卵子の成熟を促します。病院によって選択はまちまちなところがありますね。
幸町では経験的にhMGを多用した場合は、GnRHアナログだと黄体機能不全気味になる傾向があって、妊娠後の黄体補充が大変になるので、hCGを使います。hMGを多用しておらず卵胞数が少ないなら、卵巣機能自体に問題なければ、GnRHアナログでも黄体機能不全にならないと思いますよ。
アンタゴニストは、さっきUpした記事にも書きましたが、施設の使用経験を参考にされるといいと思います。フォリスチムは、幸町でも感触のよい薬です。参考までに・・・
一度OHSSなどを経験された方は、次回はちょっと勇気が必要ですよね。陰ながら応援してます。頑張ってくださいね。
【2006/10/30 05:05】 URL | たまごママ #-[ 編集]
日曜日アンタゴでe-78採卵でーす!
【2008/05/16 18:04】 URL | みー!! #N9VpWS8E[ 編集]

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アゴニストのマメ知識

アゴニストアゴニストとはレセプターに働いて神経伝達物質やホルモンなどと同様の機能を示す作動薬のこと。 .wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- History License:GFDL 医薬品のマメ知識【2007/03/10 14:28】

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プロフィール

Author:たまごママ
体外受精専門クリニックの
培養室技師長です。
副院長のヨメでもあります。
キャリアは約9年(もうそんな年に(T_T)
医療としての体外受精に加え、
胚の染色体・遺伝子診断が専門です。
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